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プリズム(貫井徳郎)感想

作品紹介 1999年に刊行され、後に「このミステリーがすごい!」や「本格ミステリ・ベスト10」にてランクインしているのが、本作「プリズム」である。 貫井作品の特徴は、読者に驚きを提供してくれるのはもちろんのこと、人間味溢れる登場人物が作り出したストーリーが面白く、そして悲しく……と、とにかく読者に訴えかけてくることにあると私は思う。 本作もその例に漏れず人物が良く描かれており、各人物の感情に惹かれるはずだ。 感想(少しネタバレあり) この作品は4つの章で構成され、各章毎に異なる人物の目線で一つの事件を追っていくのだが、この各章における主人公というべきキャラクタたちの、事件への関わり方が実にいい。率直な印象として、どの人物も自分自身を第一に動いていると私は感じた。 事件が解決しようがしまいが関係ない、自分の知りたかったことだけ知ることができれば、自分の心が軽くなれば、という気持ちを抱えながら事件に向き合っているのである。 そのせいか、各人物たちが推理した結果辿り着いた犯人はなかなか個人的感情が入っているのがうかがえて面白く、実にリアルに見える。私も思わず「実
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Cloudflare FontsでWEBフォントを高速化してみた

WEBフォントは重い。特に、日本語フォントについては信じらんねえくらい重い。 そんなWEBフォントですが、現在は * Googleフォントを利用してGoogleのサーバーにあるものをダウンロードしてきて配信する * 自分のホームページが置いてあるWEBサーバー上に置いて、ダウンロードして配信する の2つが主流な利用方法かと思います。 いずれの手法においてもファイルサイズが大きく、WEBサイトのパフォーマンスに大きく影響を与えるものなので、場合によっては利用するのに躊躇して今うことがあるでしょう。 しかし、そんな悩みがCloudflare Fontsによって解決するかも知れません。 今回はCDN大手のCloudflareから「Cloudflare Fonts」というWEBフォントの表示を改善するサービスが登場(ただし現在はβ版)したので、実際に利用してみて効果を計っていきたいと思います。 Cloudflare Fontsとは? Cloudflare Fontsは他の配信方法とどう違うのってところで
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時計館の殺人(綾辻行人)感想

作品紹介 綾辻行人の館シリーズの5作目となる本作。 作品の舞台である「時計館」は、その名の通り数多くの高級時計と不思議な時計塔が置かれる奇妙な館だ。ある雑誌のオカルト企画という体で、出版社の人間と学生サークルの数名がこの時計館で過ごすこととなり、事件の幕が開ける。 感想(少しネタバレあり) 正直な所、館シリーズは総じて面白いのだが、シリーズを通して処女作『十角館の殺人』を超える作品はこれまでは無かったと個人的には思っていた。 が、今作は遂に処女作を超えたと思わせる作品であった。館シリーズはこれから「黒猫館~」「暗黒館~」と続くわけだか、5作目までの作品では『時計館の殺人』が一番面白いしと感じたし、良く練られている作品であると思う。 どの作品を評価するかは人によるだろうが、少なくともスケールの大きさではナンバーワンであろう。 600ページ超という著者のこれまでの作品の中でも過去最大のボリュームで語られる事件の顛末は圧巻のクオリティだ。 一度結末を迎えたかに見える事件を覆すのは綾辻氏の常套手段だが、今回のどんでん返しはこれまで以上に爽快であり、その爽快さを
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3回のプレイで性格診断ができるゲーム「Refind Self」が面白くて素敵

性格診断ってたまにやると面白いよね。 世の中に良くある性格診断って、質問に対してあらかじめ与えられた選択肢の中で最も近いものを答えるものですが、それらとは一線を画した性格診断が登場しました。 かなり楽しくプレイできたので、ここで紹介したいと思います。 Refind Selfってどんなゲーム? 「Refind Self」は、行動に回数制限があるという縛りのなか、プレイヤーがどんな行動を取るかで、性格判断が出来るというゲームです。 ドット調でどこか懐かしいグラフィック、どこか悲しい感じがするBGMと色彩も特徴的で、独特な雰囲気、世界観が作られています。 行動によって見れるストーリーが変わり、行動制限があることで、何週もしないと真相がわからない謎解き要素も中毒性がありますね。 ギャラリー紹介 ゲームの内容を細かく言ってしまうとこのゲーム本来の面白さが味わえなくなってしまうので、何点かゲーム中のギャラリーを載ってけておきます。 プレイした感想 とにかく雰囲気が良いゲームでした。性格診断を目的としたゲームなので、普通のゲー
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外出用に。AVIOTのカナル型フルワイヤレスイヤホン「TE-D01u」

メインで使っていたワイヤレスイヤホンが故障してしまったので、ちょうどブラックフライデー中ということもあり、低価格帯のイヤホンを探していました。 そんな中、昔から愛用しているAVIOTに低価格帯のワイヤレスイヤホン「TE-D01u」があったので、購入してみました。これまで買ってきたAVIOT製品は1万円〜2万円ちょいのものだったので、そこの価格帯のものと比べてどうなのかが気になるところです。 ではここから開封レビューしていきます。 開封していく では早速開封していきます。 箱は正方形に近いシンプルなデザインです。これまで購入したAVIOTはそこそこギラギラしたパッケージだったような気がするので、なおさらシンプルに感じます。 付属品は * イヤホンと充電ケース * USB-Cケーブル * イヤーチップ * 説明書類 と鉄板な構成となっていました。必要最低限ですね。 サイズ感はかなりコンパクトで、手のひらサイズです。比較的軽めなので持ち運びするのも楽かと思います。
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倒錯のロンド(折原一)感想

作品紹介 めちゃめちゃ長いこと作家をやっており、「叙述トリックの名手」と謳われる折原一の代表作。 このジャンルのプロの傑作である、という点だけで紹介は充分だろう。 感想(少しネタバレあり) 折原一の作品らしい、どこかおどろおどろしくねっとりとした暗い作風は代表作である「倒錯のロンド」も変わらず。 作品にどれだけ熱中できるかを決めるポイントは色々あると思うが、この作品においては、メインの視点となる男の怒りと執念にあるだろう。男が怒る理由はきっと誰にだって理解できるほどシンプルなものであるため、読者が感情移入し易くなっているのもミソだと思う。 そうして読者を引き込んだ先にある最大の見所は、なんと言ってもクライマックス。認識していた事実がことごとく「倒錯」していく衝撃は、思わず思考を停止してしまう程強烈だ。 そこまで分厚い小説ではないので、休日で一気にラストまで読むのが良し! 倒錯のロンド 完成版 (講談社文庫) [ 折原 一 ] ショップ: 楽天ブックス ¥880 ※価格やショップ情報は楽天のものです 楽天で見る
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人気レンタルサーバー「ConoHa WING」を1ヶ月運用したので、使用感を語ります。

近年ブログ運用者の中で人気の高いレンタルサーバーの一つである「ConoHa WING」。コスパが良いとか、WordPressでのサイト構築が楽にできる、とか噂はかねがねな感じだけれど、実際に利用したことがなかったので、新しいブログ構築にあたり利用してみることにしました。 新しいブログを作ってからだいたい一ヶ月が経過したので、このタイミングでConoHa WINGの使用感を語っていきたいと思います。 では、ここからスタート。 ConoHa WINGの特徴について まず最初にConoHa WINGの特徴について簡単に紹介していきます。 国内最速を謳うサーバースペック 公式サイトで一番売りにしているのが国内最速のレンタルサーバーというポイントです。性能が高いサーバーを利用しており、独自のキャッシュ機能も備えています。また、PHPのバージョンは8系が採用されており、以前のバージョンと比べて性能が高くなっています。 https://qiita.com/rana_kualu/items/a402756fdd888a5
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