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クリムゾンの迷宮(貴志祐介)感想

作品紹介 今までミステリーばかり紹介してきたこのブログでは珍しく「ガチガチ」なホラー作品。思い返してみるとホラー的な作品は結構紹介しているような気もするが、基本はミステリーにカテゴライズされていた作品が多かった訳で。 そんなわけだが、私自身ミステリやらホラーのジャンルの括りがイマイチ分からなかったりするので、これからは大雑把に振っていこうと思う。 まあ、そんなことはさておき。 本作はバトルロワイヤルもの、とでも言えばいいんだろうか、とにかく、極限状態の中で最後まで生き残ることを目標として参加者が協力したりだまし合ったりする話である。 映画やら漫画やらでよく見かけるシチュエーションではあるが、そこは「黒い家」でホラー大賞を受賞した著者の筆力。 作中に登場するゲームブック(多分自分の世代がギリギリ知っているレベル)の内容にあたかも沿ったかのように進行させるアイデア、生々しい人物描写はとってもホラーであり、緊張感抜群。ありきたりじゃ終わらない。 感想(少しネタバレあり) 読んでいるときは「面白い!」、読み終えれば「面白かった!」、娯楽小説はこうあるべきという
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ダレカガナカニイル(井上夢人)感想

作品紹介 著者が、徳山諄一とのコンビである岡嶋二人として『クラインの壺』を発表したのち、ソロデビューを果たしたのがこの作品だ。 いやにホラーテイストを感じるタイトルだが、少し読み始めるとこのタイトルが”どストレート”である事にすぐ気がつく、いかにも井上夢人らしいSF要素が盛り込まれたミステリーになっている。 なんかタイトルでこれを思い出したのは内緒の話↓ 「やっぱり…、嘘だったんじゃないですか…、中に誰もいませんよ」 感想(少しネタバレあり) 新興宗教団体の警備にあたることとなった男を視点に物語は展開していくのだが、この男がことごとく運がない。 なんせ、ただでさえ面倒な職場に飛ばされたその日のうちに、警備していた団体で謎の火災が起き、警備の依頼人である教祖が死亡し、結果として自身はクビである。 そして更に、この火災事件をきっかけに「見知らぬ女性の意識」が男に内在してしまうという、まさに踏んだり蹴ったりな状況に見舞われてしまう。 男は当然その状況に混乱し、「自分は狂ってしまった」と嘆くが、対する女性側は結構楽観的だったりするのが読んでいて面白い。
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【デカい寒天】ブレインスリープピローを使ってみた!

人間は人生の1/3は寝ているので、睡眠にはお金を使うべきだ、なんて良く言われるけれど、安いベッドでも安い布団でも、安い枕でも、正直なところそんなに変わらないでしょうってのが、割と世間一般の認識だと思う。 自分も例に漏れず、既に30歳を超えてて、そろそろ身体の不調が気になってくる年齢にも関わらず、それでも寝具へのこだわりというのは無かった。 …つい先月までは。 今回はそんな自分が、最近職場の自分よりちょっと上の先輩たちからゴリ推しレベルで勧められた高級枕「ブレインスリープピロー」を購入し、実際に使ってみたので、使用感を述べていく! ブレインスリープピローとは? ブレインスリープピローは「睡眠の質を決めるのは “黄金の 90分”」をキャッチコピーに、眠りはじめの睡眠の質を上げることを目標にした枕。 通気性が良く、とても軽い素材で作られているのが特徴で、これによって脳を冷やして深く眠ることができるとのこと。 また、オーダー枕のような使い心地を目指しており、使っているうちに使用者の頭に合うように変化するよう設計さ
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仮面病棟(知念実希人)感想

作品紹介 作家であり医師である知念実希人の医療ミステリー「病棟シリーズ」の1作目。2020年に映画化している作品なので、もしかするとそっちで知っている人のほうが多いかもしれない。 外科医の男「速水秀悟」が良くわからんピエロのお面を被った男に、怪我した女性を治療するよう依頼され、治療後そのまま病院に監禁されるような形となる。 本作は閉じ込められた病院からの脱出方法、病院の秘密、そしてピエロ面の男の犯行動機を探っていくストーリーだ。 感想(少しネタバレあり) ストーリーで取り扱っているものはだいぶシリアスで重い内容ではあるが、テンポよく展開していき、徐々に情報が与えられるので、飽きることなく読み進めることができた。 ストーリーの肝である病院で恒常的に行われていた非人道的な所業はなかなかのインパクトで、これを作品として世に送ったのが医師の肩書を持つ人というのもなかなか。 また、登場人物たちのいつ殺されるか分からない恐怖感、なによりそれぞれの登場人物たちが持つ秘密が明かされる緊張感が、比較的重たくないテキストで描かれており、作品が暗くなりすぎないようになっているの
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Uber Eatsで発見したローソン発ラーメン「無双新免」は旨いのか【実食してみた】

コロナで在宅勤務が推進されてからUber Eatsの利用頻度がやばい。どう考えても割高になっちゃうけど、それでも家に届けてくれるのがとても便利。 配達の関係上ラーメンとの相性は良くなさそうだけど、つけ麺は別。めん伸びづらいのかね、知らんけど。 てなわけで、今回はローソンが店舗で作ってるっぽい出前つけ麺「無双新免」を実食したので、紹介したいと思う。 無双新免とは まず最初に、少し無双新免の情報を。 人気ラーメン店「麺屋武蔵」監修の新ブランドが「無双新免」という名で展開されている。それを調理&販売しているのがローソンということですね。 各ニュースサイトで取り扱っているプレスリリースを見ると、2023年の6月15日から首都圏を中心に展開しているもよう。 取り扱っているのは現状「濃厚つけ麺」のみで、これの麺量や具材追加、ローソンならではのスイーツやからあげクンとのセットもあります。 まあ一番嬉しいのはアサヒスーパードライですけどね。ビールうめえ。 いざ実食 まずは容れ物から。
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広告が非表示になるYouTubePremiumってどうなの?【広告ブロック排除】

はじめに 最近「YouTubeが広告ブロックを利用しているユーザに警告し、動画視聴を制限する」という旨のニュースがありました。 https://www.techno-edge.net/article/2023/06/30/1523.html YouTube的には収入源の一つが広告であるわけだし、そこを突破してくる一部のユーザーが無償で快適に動画視聴出来ちゃっている現状が気に入らないのは理解に易い。 広告ブロックについては市場が大きくなっているYouTubeだけでなく、ネットサーフィンが一般的だった時代から蔓延っていたわけで、YouTubeを運営しているGoogle的にもそろそろ看過できなくなっちゃたんだと推測できる。 Googleは最近Pixelシリーズなどの製品も伸びているけれど、やっぱりメインの収入源は広告収入とのこと。 https://about.google/intl/ja_ZZ/how-our-business-works/#:~:text=Google%20%E3%81%AE%E3%82%B5%E3%83%
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八つ墓村(横溝正史)感想

作品紹介 探偵「金田一耕介」が活躍するシリーズの続編である本作。 作品のタイトルにもなっている人里離れた山村「八つ墓村」を舞台に、その土地特有の因習になぞらえた連続殺人事件をテーマにした作品になっている。 とにかくよそ者に厳しい閉鎖的な空気は、稲川淳二だったら村に入った瞬間に「嫌だな~怖いな~」と言ってしまうであろう程だ。いや、突然「いるっ!」と叫び出すかも知れない。 ちょっと昔だと「ひぐらしのなく頃に」とか、最近だと「ガンニバル」とかが、シチュエーションが似てる感じか。 どの時代でも人を惹きつける要素ってのは変わらないのかも知れない。 感想(少しネタバレあり) 怪談の人とかともかく、『八つ墓村』はなかなか読み応えのある作品だ。推理要素あり、ホラー要素あり、恋愛要素もあったりする。 その中でも一番色濃いのはやっぱりホラーだろう。 設定からして、もう色々と怖さを引きたてる。八つ墓村の由来になったと言われるている、村人たちによる八人の武者殺し。 これが村に「祟り」をもたらした原因と伝えられており、その首謀者の末裔が本作の主人公になるのだ。しかも、主人
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