麻耶雄嵩

隻眼の少女(麻耶雄嵩)感想

麻耶雄嵩著『隻眼の少女』を読了。 刊行がスマホが流行り始めた2010年の作品と言うこともあり、表紙が結構近代的で(な気がする)、割と取っつきやすそうなイメージを持っていたが、期待通り読みやすい作品だった。 2010は自分はまだ大学生。年取ったなあ。 作品紹介 2011年度に日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞をダブル受賞している作品。 やっぱり時代が新しめだからか、けっこう登場人物のキャラクター性が強く、特に探偵役である御陵みかげはインパクト大で覚えやすい。 観光当時、時代的にかなりラノベが流行っていた時代だったので、その流れを組んで美少女探偵というキャラクタを生み出したのかも。知らんけど。 感想(少しネタバレあり) 先に書いてしまったけれど、とにかくキャラクタの個性が強い作品。このキャラクタを好きになれるかどうかでだいぶ作品の評価が変わってくるのではないかと思う。探偵役に若い女の子を使ったのは近代的というかなんというか。 加えて文体も比較的柔らかいため、ミステリを手に取ったことの無い人の入り口には持ってこいなのではと感じた。 ミステリとして
やまぐろ

螢(麻耶雄嵩)感想

作品紹介 ザ、王道シチュエーション「嵐の山荘」もの。 ミステリファンならそれだけでも充分に手に取るレ理由になるし、評価の高い作品が多くあるジャンルだが、これをクセの強い作風で知られる麻耶雄嵩がやったというのが面白い。 殺人鬼ジョージってなんや。 感想(少しネタバレあり) クローズド・サークルにしてはあまり緊迫感がなく、ストーリー運びが平坦な印象を受けた。 個人的には、閉じた空間、一人消える毎に絞られていく犯人、徐々に大きくなる恐怖……というようなサスペンス要素が強いクローズド・サークルが好みなのでやや残念ではあった。 しかし、メイントリックはなかなか面白い仕掛けになっており、ハマる人にはハマるはず。一捻り加えて複雑にされているため、割とガチのミステリファンにも受ける気がしなくもないのが、どうだろう。 それにしても随分難しいことを…… これをキレイに落としたのは純粋に凄い。意味深でちょっとシュールなラストも著者らしくていい。多分最後まで読んだ読者の多くは「どういうことなんや!」と思うに違いない。 傑作まではいかなくとも、充分に楽しめる作品だ。
やまぐろ