99%の誘拐(岡嶋二人)感想
岡嶋二人著『99%の誘拐』を読了。
「コンピューターを駆使して誘拐事件をコントロールする」という一風変わったテーマで進行するストーリーは軽快で読みやすく、純粋に娯楽小説として面白いものになっている。
岡嶋二人らしいアイデアと展開力が光る作品だ。
作品紹介
あらすじに触れよう。ストーリーの肝となるのは、表題通り誘拐事件。
とある企業のお偉いさんの孫が誘拐され、身代金と引き換えに孫は返す、という一見ありがちなシチュエーションの誘拐事件である。
しかし、犯人の要求が特殊で、現金をダイヤモンドに変えて差し出せと言うのだ。何故ダイヤモンドなのか。
理由は分からないが、とにかくダイヤモンドを犯人の指定した場所へ運ばなければ、子どもは返って来ないので、奇妙に思いながらも関係者たちは犯人の要求通りに動くこととなる。
そしてこの事件に巻き込まれるうちに、ある関係者の脳に過去の映像が浮かびあがる。そう、過去にも同じような誘拐事件が起こっているのだ。……と、あらすじはこんな感じだ。
感想(少しネタバレあり)
この作品の見るべき点は、何故この誘拐事件が起こったのか、