アリス殺し(小林泰三)感想

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著者の〈メルヘン殺し〉シリーズの1作目。

この作品の最大の特徴であり、最大の「壁」でもあるのが、登場人物たちの**クセが強い会話シーン。

「え、さっきそれ言ったよね?」 「なんで話が1ミリも前に進まないの?」

読んでいて、正直イラッとする人も一定数いるだろう。
しかし、普段からラノベの軽快なテンポに慣れている人なら、案外スッと入れるはず。
見方によってはこのクセが強い文体こそ、本作の会話は単なるキャラ立ちではなく、「読者の論理的思考を麻痺させるためのトラップ」と捉えられる気もする。

メルヘンの皮を被った、あまりに冷徹で美しい本格ミステリ。不思議な世界観を是非。

¥814
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書いた人

やまぐろ

やまぐろ

業務アプリケーション開発、エンドユーザ向け機能などの開発に携わっている文系(経営学)卒エンジニア。 ブログでは読書記録を残したり、ガジェットのレビューをしたり、エンジニアっぽくプログラムの話や業界の話をしたりしています。 他にも個人開発者として、自作ツール、自作WEBサービスを公開中です。