アリス殺し(小林泰三)感想
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著者の〈メルヘン殺し〉シリーズの1作目。
この作品の最大の特徴であり、最大の「壁」でもあるのが、登場人物たちの**クセが強い会話シーン。
「え、さっきそれ言ったよね?」 「なんで話が1ミリも前に進まないの?」
読んでいて、正直イラッとする人も一定数いるだろう。
しかし、普段からラノベの軽快なテンポに慣れている人なら、案外スッと入れるはず。
見方によってはこのクセが強い文体こそ、本作の会話は単なるキャラ立ちではなく、「読者の論理的思考を麻痺させるためのトラップ」と捉えられる気もする。
メルヘンの皮を被った、あまりに冷徹で美しい本格ミステリ。不思議な世界観を是非。
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